原発犠牲者、国家の犠牲者

今も5万人以上がプレハブ仮設住宅に住んでいる福島の原発事故被害者の方たち。もうすぐまた、冬が来る。一方で東京オリンピックをめぐる数々の不正。利権。そして原発事故は、違うところでも被害者を増やしている。今も多くの除染作業員は非正規の労働者で、被ばく線量が規定を超えると仕事を失うから、低く申告して仕事を続けている。何の補償もない。先日白血病になったお一人に労災が認められたけれど、もっとたくさんの方が被害にあっているはず。関電の社員も高浜原発運転延長のための審査対応で200時間もの残業の末、過労で自殺してしまいました。南スーダンでも、衝突はあるが戦闘はない、などと言い換えて大震災の時に国民を助けてくれた自衛隊員を戦闘地に送ろうとしています。沖縄高江では正義の為に声を上げた人達に、権力側が”土人”と発言して様々な暴力をふるっている。この国は一人の命を大切にしない。その刃は放っておいたら必ず自らに向かってくるのに。先の大戦がそうだったじゃあないですか。