資源がないこと、食料自給率が低いこと

グローバル化と言いますが、本当にそれのすべてが正しい道でしょうか。国を開きつつ、生きていく根幹を他国に頼らない方法はないのでしょうか。世間で喧伝されていることに、それが本当に良い道なのか、自覚的でありたいと思います。先日、セルロースナノファイバーなる新素材についての報道がありました。パルプを毛髪の2万分の1まで細かくほぐして、樹脂と混ぜると鉄より5倍強くて、重さは鋼鉄の五分の一の素材ができるそうですね。またNPO法人 環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏は自然エネルギーで文明のエネルギーのすべてをまかなえない、という根拠のない思い込みが広がっているが、太陽エネルギーでいうと今我々が使っている化石燃料原子力による電力を足した総量のおよそ1万倍のエネルギーが降り注いでいて、われわれが使っているのは太陽光のエネルギーのわずか0.01%だから、自然エネルギーですべてを賄うということはできるできないの話ではなく、いつまでにできるかという時間の問題なのだ、と言っています。また1月7日東京新聞読者投稿欄において中西裕二氏は日豪で広いオーストラリア大陸に再生エネルギープラントをつくり、各地に分散させて天候不良でも安定的に発電し、余った電力で水素をつくり輸出すれば、石油にかわって外貨が稼げる、と言っています。大量に作った水素を日本に運べば石炭、石油、天然ガスに変わるエネルギーになり日本は海外での生産ながらエネルギー100%の道が開かれるというアイデアです。もちろん様々な問題は出てくることでしょう。でも明らかに終わった技術である原発を稼働するより、ずっと正しい道でありそう、とは素人でも直観します。なぜ事ここに及んでも原発でしょうか。第一次産業を振興させ、自国の食料を自給することより新しい産業(無人ヘリコプターが荷物を運ぶ産業って必要?これがあたらしい産業?)を推奨するのでしょうか。これは胡散臭いなにかがあるからだな、と疑われても仕方ないのに、まだ悪癖にしがみついているなんて。すぐにすべては良くなりません。でも日本を正しい方向へ導くのが本当のリーダーです。リーダーに倫理観を求めてはいけないという法律でもあるのでしょうか。かりにあっても守らなければお話にならないけれども。大メディアが発する情報の裏を探るよう、日々努力したいです。