東京新聞11日付、拓殖大学教授 丹羽文生氏”安倍政権の評価”について

以下のように、東京新聞ミラー欄に投稿しました。

この欄は社説の隣に位置し、いつも玄人はだしの市民が意見を述べており、大変勉強になります。氏の意見があまりに間違っており、看過できないと思い、”発言”欄への投稿としたかったのですが字数300字程度に絞るのは難しい。結果としてハードルが高いのですが660字程度のミラー欄に投稿しました。

もとより採用されなくて当たり前。この件で別の方がミラー欄に投稿してくれたら、大いに述べ方を学びたいと思うのです。

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丹羽氏の安倍政権評価について。氏の言葉を借りれば、”一般市民としては取り上げておく必要があろう”内容でした。東京新聞は辛らつに前政権を”糾弾”していたとの事、他のメディアが書かないことを載せたことは糾弾ですか。感情的な検証は、新聞批評ではありません。他が真っ黒な碁石の中では、白い碁石はひと際真っ白に見えるもので、前政権の民主主義破壊、倫理感の欠如、憲法遵守義務の放棄を真っ向から批判する、白い碁石たる報道を私は支持します。象牙の塔に籠ると、市民から見た政権の有様がわからないのでしょうか。私には丹羽氏の指摘、”安倍政権が日本を世界から信頼される国にし、プレゼンスを高めた”とは全く思えません。仮に顔が見える国にしたとしても、それは平和主義から大きく舵を切り、米国に追随して、周辺国に脅威を与える戦前の日本のような”顔”ではないでしょうか。また、安保法改正を限定的な集団的自衛権の行使であるから問題はなく、あったとしても手法が少々丁寧さを欠いただけであるとの指摘も理解に苦しみます。前政権の安保法改正は、専守防衛に徹するはずの集団的自衛権の行使を、日本が攻撃されていなくても先制攻撃が可能になる、平和憲法の解釈を変えた憲法違反の改正です。その改正の手法は丁寧さを欠いていた、などどいう生ぬるいものではなく、多数の反対意見を聞かず、密室の閣議決定強行採決の末に押し切った暴挙でした。憲法や民主主義について再度学んで下さい。東京新聞に正当な判断材料が沢山あることに気付くと思います。社説の隣に位置する記事には学ぶところが欲しい。批評以前に事実を冷静に述べる事に徹して頂きたい。

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