日本のコロナ災禍は人災

感染者増が止まらない。悲観論を言うつもりもないが、この災禍、恐らく数年続くことだろう。世界中が大変なことになっているのだから、簡単に終息するはずがない。

日本の病床数は先進国の中で高水準にあるのに、医療崩壊が起きているのはなぜか。

政治が機能していないから。思い返せば一昨年、「令和おじさん」に熱狂していた人々は今の菅政治を見て、やっと裏切られたことに気づいてくれているのだろうか。

もっとさかのぼれば、平成18年の「教育基本法」の改正、ここから、日本の崩壊が始まっており、気づいている人は必至で声を上げていてくれたのに、

私達は考えると気が重くなる問題を見てみぬふりする生活を続けて来た。

アベスガ政治を許したのは私達一人一人だ。

東日本大震災前から訴えられてきた福島原発の危険性、公文書の改善、桜を見る会に無自覚に招待される地元市民、記者の質問にまともに答えない官房長官をお祭り騒ぎで笑っているテレビ。

政府を正すチャンスはあったのだ、こんなに。これ以上にもっと書ききれないほどに。

声を上げてくれている人も確実にいたのだ。

腐敗政治を許しが為に、蔓延を止められない日本のコロナ災禍が以下のように続く。

配った本人が付けない400億円のマスク、薬もワクチンもないのに不要な旅行に行って不必要な消費をしろとキャンペーンする愚策、果ては入院できぬ人が数千人もいる中で、コロナに罹患したら罰金だ、と恐怖政治に舵を切る。すべて、福島第一原発の汚染水問題は解決していると嘘をつき、恐らくお金の力で呼び込んだ、東京オリンピックをやりたいが為の愚策だ。スタートが嘘なのだから、その後も嘘の政治しかできないのは当たり前だろう。

果ては、コロナ災禍の最中なのに、防衛国家予算が最高額を更新、とか、経産省の委員会の委員は原発再稼働容認が多数とか、核兵器禁止条約が発効しても、日本は首相が堂々と不参加を表明、などと日本が根本から腐ってしまっていることを、証明するかのごとくのニュースがこれでもかと続く。

先の大戦では敵機が自国上空を飛び、雨あられのように爆弾を落とす中、地上では大日本帝国が市民に焼夷弾から逃げずに消火せよと連呼していた。本土に爆弾が降っている時点で、敗戦なのだよ。それでも竹やりを持たせて闘えと言ったのがその頃の政府であり、未知のウイルスが地上を覆っているのに、布マスクだけで何とかしてくれと言う今の政治と何が違うと言うのだろう。

誰も、どんな人も政治とは無縁でいられない事、政府の愚策から自由でいられる人はいない事をコロナ災禍は見せつけた。コロナ後、コロナ前とは同じような生活は出来ない。世界の在り方が変わるのだから。どんな暮らし、生き方、政治を望むかは、市民の手にある。その力が手に出来ないようになってしまったら、もう取り戻せない。